2010年04月30日

固定電話の異常な請求額!


今更ですが、私の家は幸運なことにインターネットが使えます。
と言っても昔懐かしいISDN回線で、ピ〜ヒョロヒョロ〜という音から始まります。
プロバイダーは日本で契約してきたのですが、固定電話の電話線はこちらの電話会社“Telikom PNG”との契約です。
この会社は半民半官で、ストックの半分をパプアニューギニア政府が保有していると、この間の新聞に書いてありました。



さて、話は1年以上も前にさかのぼります。
私は、キウンガに赴任してからこの会社に電話線を家に繋いでもらえるように交渉していました。
アプリケーションフォームを出すところまではすんなり進み、こちらで開設したBSP(Bank of South Pacific)銀行のstatementまで提出させられました。


余談ですが、こちらの銀行には通帳が無く、入金や残高を確認するときはキャッシュカードで下ろしたときのレシートを見るか、このstatementをもらうしかありません。しかも手数料K10(約300円)も取られます。
言ってしまえばこれが出納を調べる唯一の手段です。


ただ電話の契約をするだけなのに、何のためにそこまで出さなくてはいけないのか疑問が残りますが、言われたら仕方ありません。
私のお金事情がばれてしまいますが、提出しました。
ちなみに自動引き落としではありません。(そんなことしたら何されるか分かったもんじゃないですから…)
あとはPOMの本部からの返信を待つだけだからと彼らは言いました。

ここでおとなしく待っていてはこの国では何も起こりません。
Lazyな彼らの尻に火を付け、直接私がPOMの本部に電話して催促します。
思えば、英語で相手に怒るということをここで初体験したような気がします。
「何で俺がお前に電話しなきゃいけないんだ?俺はcustomerだ!仕事しないなら払ったfeeを返せ!」
みたいなことをしばしば郵便局の裏の小さなオフィスで叫んでいた気がします。
その甲斐あって奇跡的に、申請から8ヶ月後に家に電話線が引かれることとなりました。



数々の努力が実り、時々使えなくなることもありますが家でインターネットという隊員にとって最高の贅沢をさせてもらっています。
33kbps程度ですが、メールはもちろんのこと、ブログの更新もすることが出来るようになって、日々の生活をこのように紹介することが出来ています。
毎回多くの方々に読んで頂き(管理者ページで訪問者数を見ることが出来ます)、時々コメントやらメールやらをもらい非常にありがたく思っています。

yahooのトップページを開くのに長いときで10分くらいかかるスピードなので、接続時間はどうしても長くなってしまいます。
プロバイダーの契約は固定料金のunlimitedなので気にしなくていいのですが、こちらのインターネットの接続料が1時間約100円かかります。
このブログの更新だけでも1時間近くかかるので、平均すると1日1時間以上は使っている計算になるでしょう。
つまり、少なくとも\100/h×30day×12month=\36,000かかったことになります。
長いときは2時間近く使うこともあるので、かなりの額になります。

それだけではなく、日本に国際電話をかけると1分80円くらい、国内電話も1分20円近くします。
特に国際電話はたびたび登場していました。
さらに、この電話線は私だけではなく同期隊員一人、後輩隊員一人の3人で使っているので、×2.5くらいが全員を合わせた妥当な金額かと思われます。

さて合計いくらでしょうか??


そろそろ文脈で分かった方もいるかもしれませんが、請求書が来ないのです…。一回も。
もちろん住所、電話番号、その他の情報はアプリケーションフォームに記入したはずです。
私も知らん顔していたわけではありません。
月一回はオフィスへ行き、
「請求書こないよ〜?もうすぐ来るかなぁ?来月も来なかったらまた連絡するよ〜。」
と報告義務は果たしていました。
そうしないと詐欺ですからね。もちろん故意の過失ではありません。接続の時のような熱意を込めていないだけです。


そんなこんなで、請求書が来ないまま私の任期も残り2ヶ月を切り、さまざまな解約の手続きを始める次期になりました。
そこで、先日タブビルへ行ったついでにTelikom officeへ行ってきました。(キウンガは現在オフィサーすらいません…)
私「あの〜、billが来ないんですけど…。」電話番号を渡す。
オフィサー「ちょっとまってな。…おかしいな。じゃあ来月には送るよ。」
私「でも、俺来月には日本に帰っちゃうよ?」
オフィサー「そうか!じゃあ帰る前にちゃんとfinal amountを払ってな。」
私「で、で、それはいくらなの?」
オフィサー「お前の場合、現在は大体K600(2万円弱)だな。」
………

何度調べさせてもそれ以上でも以下でもないとの回答でした。
彼らがそういうのですから、これ以上こちらからは何も出来ません。
何をどう計算してその金額になったのかは分かりませんが、これで会社が成り立っている事が信じられないですね。
帰る前になったら無理矢理その金額を払って帰ることにしようと思います。
もちろん、一応は日本国民の代表として来ている身ですので、そのままスルーするようなunprofessional な事はしません。
きちんとdeal doneして帰ろうと思っています。


ちなみにこの課金制の新規契約はすでに終了し、今はプリペイド方式しか行っていません。
ケータイ、電話、電気、ガスはすべてプリペイド方式で統一されています。
というよりむしろ、そうしないと利用料を徴収できないからでしょう。
ある意味納得です。
posted by ゆく at 18:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月25日

サムライX

今日は直接私の活動には関係ありませんが、パプアにいる中国人の話です。(そしてちょっと長いです。)
私の任地キウンガにも、たくさん(30人くらい?)の中国人がいます。
ほとんど(というより全て)の中国人はお店を経営しているか、その従業員、家族としてきている人たちです。
華僑などの政策で海外に出る中国人はたくさんいると思いますが、こんな未開の地までお店を開きに来ている事は非常に驚きです。

彼らとコミュニケーションを取るのは非常に困難です。
私は大学時代に、第二外国語として中国語を1年間選択していたので、自信を持って教科書通りの自己紹介程度はできると思い、以前試したことがありますがさっぱり伝わりませんでした…。
かといって英語で話しかけても全く理解してもらえず、最後の手段であるパプアの現地語ピジン語を使ってなんとかコミュニケーションを取ることができます。
これが欲しい、あれを見たいなどと言うことはなんとかジェスチャーで伝わりますが、込み入った話は分かってもらえないので、結局パプア人従業員に聞くことになってしまいます。

そんな彼らは、連日30度を超える暑さの中、ファンすらろくに付いていないサウナのようなお店の中で一日中万引きを見張っています。
中には小学生、中学生くらいの子供も見られます。
彼らの事情を直接聞いたわけではありませんが、いかに中国が発展してきているとはいえ、依然発展途上国だということでしょうか。
これから先、ずっと彼らは高い椅子に座って万引きを監視し続けるのかと思うと、同情の気持ちも生まれてきます。

また、彼らは言うまでもなく中国製の品物を売っているので、品質は最低レベルです。(日本で売っている中国製は超高品質!!)
賞味期限切れ、お菓子を開けたらアリの巣になっている、牛乳がヨーグルト、米虫がウジャウジャしているくらいで驚いていてはキウンガでは生きていけません。
偽物、海賊版も売っています。というよりそういった物しか売っていません。
SONY、SHARPを始め、有名どころの偽物のオンパレードです。ロゴの字体が若干違ったり、日本語を中国の字体で書いたり…。
マジックペンの「マッキー」ではなく「ラッキー」、MP5プレーヤーなどというワケのわからないものまで売っています。

Chinese Shop 1.JPG

そんなものの中に、時々ビックリするような物も売っています。
「スラムダンク」に“るろうに剣心”じゃなくて「サムライX」!!
しかも「ウォルトディズニー社」作成、「ブルーレイディスク」だそうです。(もちろんどちらもウソです。)
まさかこんな所でお目にかかれるとは思っていませんでした。
いつになったら売れるのか楽しみに見ていますが、1ヶ月くらい誰も買う気配がありません。
日本の若者のバイブルとも言うべきスラムダンクは、パプアの若者にもうけるのでしょうか?


さて、中国ついでに少し話は変わりますが、昨年下旬にアジア系商店に対する排斥運動が行われました。
アジア系とは言ってもそのほとんどは中国系です。
事の発端は、昨年下旬に行われたNPOによるアジア系商店に対するデモ行進でした。
彼らが行ったデモは正当な物でしたが、それに便乗した多数の若者が次々とアジア系商店に襲撃し、品物などの強奪を繰り返しました。
最初は首都のPOMで起こった事件でしたが、さらにそれに便乗した若者が第二の都市レイ、第三ゴロカなどに次々に飛び火し、パプア全土に便乗強奪が広がるという異常事態にまで発展してしまいました。中には中国人が全員待避した地域まであるそうです。
私のいる町キウンガは比較的安全と言われていますが、こんな町にさえ強奪未遂事件が発生するほどです。(警察が事前に察知し動いたため、行動には至りませんでした。)

この事件からも分かるように、パプア人の反中国意識は非常に高いです。
反対に、日本に対しては異常なほど友好的で、それは誰に聞いても同じことです。
ただ、日本人から見れば中国人と日本人は何となく見分けが付きますが、パプア人には全く見分けが付きません。「お前はチャイニーズか?」と聞かれ、「ジャパニーズだ。」と言ったとたんに態度が豹変し友達になると言う光景をこの約2年で50回は見たことでしょう。
そこで、POMのJICA事務所では外を歩くときに、安全対策の一環として、日の丸と「Mi bilong Siapan(私は日本人です)」と書いた札を首から提げて歩くことを採用したほどです。
ただ、職員以外でこれを使っている人を見たことはありませんが…

今日はそんな中国とパプアとの関係を紹介しました。
posted by ゆく at 19:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月14日

ノブタ・カンタービレ

少し前のある日曜日、私は部屋でパソコンをいじっていました。
ふと気がつくと、遠くの方でパプア人が大人数で叫んでいるのが聞こえます。
別にそれは珍しいことではなく、何かものすごい面白い事があったり、誰かがケンカを始めたりすると決まって彼らは叫びまくります。

話はそれますが、叫び声にも違いがあるらしく、ある授業中に例の如く叫び声が聞こえました。私には全く違いが分かりませんでしたが…
ところが、いつもは反応しない生徒が急に窓の方に集まります。
なんだなんだ?と聞いてみると、どうやらすぐそばで「ケンカの叫び声」が聞こえたそうで、それを見にみんな窓に集まったとのこと。
すると本当に外でケンカをしていました。40過ぎくらいのおばちゃん同士が殴り合いです。
片方のおばちゃんが、傘の心のような金属っぽい棒の凶器を思いっきり振ると、相手の肩に当たってグニャーっと曲がったのが印象的でした。
国民性からか、時々こういうのは発生します。原因はたいてい男女関係らしいです。

さて、今回の叫び声はいつもと少し様子が違います。
遠くで聞こえていたと思ったら、だんだん近づいてくるのです。それもかなりのスピードで…
始めはまたケンカで、しかも誰かを追ってこっちまで来たのかな?とか考えましたが、彼らが近くを通ったときにはっきりしました。
「ブッシュピッグ!!ブッシュピッグ!!」と叫んでいるのです。つまり野ブタです。
何っ!!と思って急いで外に出ると、高床式になっている私の家の真下をものすごい勢いでブタが駆け抜けていきました。
まず小学生くらいの少年がナイフを持って駆け抜け、その後ろから高校生くらい、そして最後にはなんと私の同僚である先生達がヤリや蛮刀のようなものを持って追いかけていきました。
さすがに普段はチョークを持って授業している同僚が、武器を持ってブタを追いかけているのには驚きました。

Bush Pig 0.JPG Bush Pig 1.JPG Bush Pig 2.JPG

約30分後、勝ち誇った顔で彼らは帰ってきました。
見事に仕留めて、私の家の向かいに住んでいる校長にどうするのかを伺いに来たようです。
ローカルルールで、とりあえずビックマン(偉い人)の所へ持って行き、それからみんなでシェアーするそうです。

Bush Pig 3.JPG Bush Pig 4.JPG Bush Pig 6.JPG Bush Pig 5.JPG

そして解体が始まりました。
まずはバナナの葉っぱを下に敷き、その上で切っていくようです。
続きの写真も撮りましたが、ブログに載せられるのはここまでです。
腹から切り、内蔵を出したあとに足や背中を解体していきます。
1時間ほどでバラバラになり、それぞれの場所や、学校の先生達に分配されていきました。
我が家にも1ピース分けてもらい、ショウガ焼きにして食べました。
冷凍肉ばっかり食べていたので、やっぱりうまい!

彼らの話によると、子ブタもいたが逃がしてしまったそうなので、もしかしたらもう一度あるのかもしれません。
あ、カンタービレに特に意味はありません。日本で流行っているようなので、ゴロで付けてみました。
posted by ゆく at 16:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

ホームパーティー第何回?

Homeparty with Mr Rudu 8.JPG

もう何回目か忘れましたが、またホームパーティーをやりました。
今回は一応新校長のMr. Ruduのウェルパーティーです。
以前はインド人のMr. Francisが住んでいたのですが、彼がPOMの学校に異動してしまい、その家に新しい校長が入ってきました。
以前はインド、フィリピン、日本食でしたが、インドがパプアに変わりました。

Homeparty with Mr Rudu 1.JPG Homeparty with Mr Rudu 2.JPG

Mr. Ruduはドクドクソーセージとラム肉をバーベキューしてくれました。
ドクドクソーセージとは、毒々しいソーセージのことで、写真のように色が異常に赤いパプアのソーセージの事です。
これをスープに使うと例外なく赤いスープになります。
中身は全くの不明…時々ナンコツみたいな物とか、四角くて茶色い物体とかが入っています。

Homeparty with Mr Rudu 3.JPG Homeparty with Mr Rudu 4.JPG

私たちはアイピカ(ハイビスカス科の葉っぱ)とカウカウ(サツマイモ)の天ぷら、お好み焼き、ちらし寿司を作りました。

天ぷら粉は賞味期限が結構切れていたにもかかわらず、いい働きをしました。
カウカウの天ぷらは大好評でしたが、アイピカの天ぷらは油を吸ってベタベタしたのと、見た目の悪さであまりうけませんでした。

お好み焼きは大好評でしたね。小麦粉から全てキウンガで手に入る食材なので伝授しました。

ちらし寿司は完全に既製品を日本から持ってきていたので、それを使いました。もちろん賞味期限切れです。
これも予想以上の大好評で、どうやって作るのか聞かれましたが、お酢が手に入りにくいので断念しました。

日本の皆さん。賞味期限が切れたって問題なく食べられるんです。
もちろんすでに切れていたって、お店で売っています。そんなにシリアスにならなくたって大丈夫なんです!
ま、私の場合は貴重な日本食がもったいなくて、賞味期限が切れるまで食べ渋りしているだけですが…

Homeparty with Mr Rudu 5.JPG Homeparty with Mr Rudu 7.JPG Homeparty with Mr Rudu 6.JPG

ちなみにフィリピン人のMs. BautistaとMr. Cruzが作ってくれたチキンはレモンの風味が効いていて絶品でした。
最後に、何気なく箸を使っていると、先生達が集まってきてスゴイな〜教えろ〜ってなりました。
posted by ゆく at 12:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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