2010年03月15日

実験ノススメ

Ph Experiment 1.JPG

最近パプアの教育省では、やたらとNew OBE(Outcome Based Education)というものを押しています。
簡単に言うと、教師主体の授業から生徒主体の授業に移行していこうというもので、日本でもよく取り入れられている手法です。
そんなことよりもっと先にやることがあるだろうと言いたいところですが、始まってしまったものは仕方ありません。
みんな名前は知っていても、中身は全く知らないのが現実でした。
そこで、教育省からインスペクター2人が私の学校に来ることになりました。彼らの主な目的は、教員全員の授業の視察と評価、学校全体の監査です。

当然私の授業にも来るわけで、それなりにやっぱり準備ました。内容は摩擦の実験です。
タイムテーブルでは、彼らが来るのが5時間目だったので、それに合わせて新しい授業を作り、他のクラスで練習、ハンドアウトも用意、生徒にも事前に根回しして完璧な授業を完成させました。
ちょっと緊張しながら迎えた、昼休み後の5時間目。

そして彼らは現れませんでした…

いえ、正確には来たのですが、6時間目でした。彼らが来た頃には私の授業の醍醐味は全て終わり、ただ生徒が実験しているのを私は見ているだけでした。
何回も練習した自信のある授業だっただけに、ガッカリです…。PNGタイムを久しぶりに体感しました。これもパプアならではでしょうか。


さて、話は変わって最近の私の活動を紹介したいと思います。
振り返って「PNG生活」を見てみると、遊びに行った話ばっかりですね…
たまには普段の活動も載せないと変な誤解をされそうなので。
それっぽく単語英訳も付けてみました。こんな単語を使って授業しています。

Ph Experiment 2.JPG Ph Experiment 3.JPG

始めはインスペクターに見せる予定だった摩擦(Friction)の実験(Experiment)です。
木の上におもりを載せ、バネばかり(Spring Balance)で引っ張ったときの静止摩擦力(Static Frictional Force)と動摩擦力(Domestic Frictional Force)を測る実験です。
それぞれ100g〜1000gまで測定し、グラフに書いて提出です。基本的に細かい作業が苦手なパプア人には難しい実験だったようです。

Ph Experiment 4.JPG Ph Experiment 5.JPG Ph Experiment 6.JPG

次に、密度(Density)の実験です。
これはとてもシンプルで、生徒に外から石を一つずつ持ってこさせ、その質量(Mass)と体積(Volume)を測定。
密度の公式=質量/体積を使って自分の石の密度をもとめるというものです。

Ph Experiment 7.JPG Ph Experiment 8.JPG Ph Experiment 9.JPG

これはフックの法則(Hooke’s Law)を確かめる実験です。
バネ(Spring)を固定し、100g〜1000gのおもりを付け、それぞれのバネののびを測定し、グラフが直線になることを確かめます。
グラフを提出させ、15点満点(Out of 15)で採点しました。

Ph Experiment 10.JPG Ph Experiment 11.JPG

水の温度(Water Temperature)の実験です。
沸騰した水(Boiling Water)に温度計(Thermometer)を入れ、最初は1分、途中から5分おきに温度を計測します。
同じく15点満点です。

最近やった実験はこんな所ですかね。ペットボトルロケットとアルコールロケットも任期が終わる前までに見せたいと思っています。
ま、こんな感じで楽しくやっています。

Ph Experiment 12.JPG

そうそう、この間一時帰国したときに持たされた「父親の書」を物理室に高々と掲げました。
「友愛」と書いてあるそうですが、よく生徒から何って書いてあるのと聞かれます。
その時はFriendshipだよと答えますが、合ってるのかな?
父さんありがとう。
posted by ゆく at 22:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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